茨城県グローバル・サポート事業

 茨城県教育委員会グローバル・サポート事業 委託研究(筑波大学人文社会系)
「オンライン学習による日本語初期指導カリキュラム開発・検証に関する研究」(2020年度-2021年度)

こんな子どもたちが学んでいます

茨城県の小中学校には、日本語の指導が必要な子供たちが約1,500人います。日本に来たばかりで日本語がまだよくわからない子ども、いま一生懸命日本語が話せるように勉強している子ども、長年日本で暮らしていても、教科が難しくなるにつれて苦戦している子ども、いろいろな子どもたちがいます。私たちは、そんな子どもたちの日本語や教科の学びを支援する活動に、大学生サポーターと一緒に取り組んでいます。

2021年度活動

2年目は、筑西市立下館南中学校、筑西市立協和中学校、筑西市立関城中学校、阿見町立朝日中学校、阿見町立竹来中学校、稲敷市立江戸崎中学校の6校と連携して、計22名の生徒に支援活動を開始しました。

2020年度活動報告

初年度は、筑西市立下館南中学校の生徒5名、阿見町立朝日中学校の生徒4名の計9名に、日本語学習支援および教科学習支援を取り出し形式で行いました。

日本語サポーターになるには

将来、学校教員や日本語教師を目指している学生だけでなく、外国人や子どもたちのサポートや社会貢献活動に関心のある学生を「日本語サポーター」として募集しています。専門分野にかかわらず筑波大生なら誰でも、授業やアルバイトの間の空いた時間を利用して、活動に参加できます。

「日本語サポーター」活動の流れ

STEP 1「外国人児童生徒支援研究」(1単位)を受講し、日本語サポーターとして活動するための「やさしい日本語」のスキルや、日本語教材の使い方など、ゼロからでも安心して活動を開始できるよう、基礎的な知識や心構えを学びます。

STEP 2日本語サポーターとして登録し、活動可能な空き時間を申請します。支援を希望している生徒の時間割とマッチングを行い、時間帯が合う生徒がいれば、支援活動の開始です。

STEP 3支援は自宅や大学からzoomを使ってオンラインで行います。週1回1時間から可能です。支援前までに「支援デザインシート」や教材を準備するなど、1回の活動あたり約2時間の準備が必要です。活動中いつでも専門の教員からアドバイスを受けたり、仲間のサポーターと支援法などを相談することができます。

STEP 4支援やその準備などを含めた活動時間数が90時間に達し、必要な「振り返りシート」などを提出すると、インターンシップ活動として「外国人児童生徒支援実習」(3単位)の単位認定を受けることができます。

支援活動のポイント

  1. 保護者・生徒と一緒に、日本語サポートの目的について丁寧に説明を行い、日本語学習や学校生活、家庭での言語使用や将来への希望などに関する聞き取りを行っています。
  2. 日本語サポーターとなる学生と生徒との交流会を対面で行い、互いの信頼関係を構築しやすい環境を作ってから、支援を行っています。
  3. 生徒には、「外国人児童生徒のための対話型アセスメント(DLA)」を実施し、一人ひとりに合わせた「個別の支援計画」を作成した上で、支援を行っています。
  4. 生徒自身が主体的に学び、ふだんの生活場面の中で日本語を使いたいと思えるよう、Can-do ベーストの考え方で支援を組み立て、一緒に「学習の記録」をつけています。
  5. 2カ月に一度、定期的に振り返りの機会を設け、生徒と日本語サポーター、学校の先生方と一緒に、目標の設定や支援計画の見直しを行なっています。